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風祭みやび攻略ver1.00 [かにしの]

風祭みやび攻略ver1.00(06/12/09)

第01話「汝等此処より入りたる者」

けれどいつかその時が来たら、僕らはこんな風に思い出すのだろう。
この日こそが僕達の始まりの日であったのだと。
高く、遠く、麗しきあの空は、ここから始まったのだと。
今はただ見上げるばかりの蒼。
彼女達の傷ついた翼は、今はまだ折り畳まれたままだった。
第02話「犬、ボール、そして風祭みやび」
怒りっぽい理事長。
我侭で怒鳴ってばかり。
けれど不思議と彼女の事は嫌いではなかった。
最初はリーダさんに頭を下げられていたからだった。
しかし何か、彼女には憎めない所があった。
それが何なのかハッキリとはしないのだが……。
風祭みやびという少女のことが気になりだした。
美綺「まさかとは思うけど、ロリコン?」
力になってあげたいと思うようになっていた。
第03話「リーダッ! 塩撒いといて!」
司「嫌いな科目をやってもらうにはどうすればいいかって事でしょうね」
リーダ「御嬢様はチョコレートソースのムースがあると嫌いな科目も頑張ります」
司「じゃあチョコムース作戦でいくましょう。多少安易ですが」

司「小さいのに無理しなくても」
みやび「ち、小さい言うなーー!!殺されたいのかっ!?」
司「殺すとか無理無理。小さいから無理です」

みやび「ホラ、チキン野郎。から揚げでも喰え。お似合いだ」
司「ありがとうございます理事長。じゃあお礼にこの牛乳を。背が大きくなるって言いますよ」

みやび「1つ貸しだぞ、労働者」
みやび「………いや、これで貸し借り無しだ。」
第04話「素顔のままで」
それを認めるという事は、司があたしより有能であるという事を認めるという事でもあった。
大会の成功は嬉しい。けれど今のあたしはそれを素直に喜ぶことが出来ずにいた。
滝沢司。あの男の存在が、あたしの心を掻き乱していた。

彼女の望みはささやかだった。
ほんのちょっとでいいから家族に愛されたい。期待に応えたい。
ただそんなちっぽけでささやかな期待のために懸命になっただけなのだ。
その結果すべてがすれ違った。
学院生達を傷付け、教職員に嫌われ、そして自らをも苦しめた。
僕には彼女の気持ちが良く解った。
何故なら僕は、……両親に捨てられたのだから。
第05話「月光」
最近彼女の手綱の握り方が解ってきた気がする。
彼女は一度僕に反発したがるような所があるから、それをなんとかやり過ごすのがコツだ。

司「君らのように、空を飛ぶ翼は付いてないんだよ」
一瞬だけ垣間見えた彼女の顔は、何故かとても悲しげだった。
その意味も理由も僕にはわからない。
第06話「憂鬱な海水浴
この頭の悪そうな見た目に騙されてはいけない。
こいつの間抜けで突飛な行動の裏では常に深い思慮が働いているのだ。
そうでなければあたしをここまで導けやしない。
今なら解る。
こいつに出会う前の自分がどれだけ意固地で愚かだったか。

どこにでもいるような少女が、どこにでもあるような悩みを抱えて走るその姿。
それは私が何年も待ち続けた、ささやかな奇跡だった。

あの強い瞳の奥に輝くのは純粋な善意ではない。
ほんの一握りの絶望、あるいは悲しみこそがあいつの力の根源だ。
それがどうしてそこにあるのかだけは、あたしにも解らないのだが……。
第07話「無自覚な初恋」
失敗したって構わない。何度でもやればいい。本気を出したっていい。
なんと心躍る事だろう。その創造性と強固な意志。

みやび「そんなただの『司』には、『みやび』はどんな人間に見える?」
司「真っ直ぐしか走れないのに、スラロームをやろうとしている人間、ですかね」

溢れ出した涙はもう止まらない。そして、一緒に溢れ出した想いも。
やっと、やっと解った。あたしは、滝沢司を、愛している。
第08話「インタビューとフォークダンス」
リーダ「ちょっとくらい他人が自分をどう思っているのかを考えても、バチはあたらないと思います」

みやび「頼む。……司」
そこには優しい笑顔に包まれた理事長の姿があった。
予想外のそんな表情に、僕は思わず見惚れてしまう。
何と言われようが構わない。確かに僕はこのときの彼女に、心奪われていたのだ。
第09話「居場所と家族」
まるで親を見つけた迷子の子供のような笑顔。それはいつになく僕の心を揺さぶる。
彼女が僕の手を握った。
いつもならそこに何かを感じたのかもしれない。茶化したり、からかったりしたのかもしれない。
しかしこの時の僕は何も感じなかった。
ちっちゃい手だな。そんな風に思っただけだった。
第10話「もとめるもの」
あの二人はあたしの新しい家族。
ここにいるあたしを見てくれる大切な人達。
『理事長』でも『風祭』でもない、ただのあたしを望んでくれる人達だった。

あたしがあいつを愛している事ぐらい、あいつ自身気付いている筈だ。
気付いていてなお応えない。なのに拒絶もしない。今のあいつはただ受け止めるだけだった。

みやび「………そう。あいつにはきっと理由があるんだ。あたし達を受け入れられない本当の理由が」
リーダ「一体何を恐れておいでなのでしょうか」
みやび「解らない。あたし達でそれを乗り越えられる事が出来るかどうかは解らないけど、そうしないとあいつ、この先もずっと幸せになれないと思う」
みやび「幸せ、か………。不思議だな。このあたしが他人の幸せを願うだなんて」
第11話「おぎなえないもの」
リーダ「恐ろしいのでしょう!?御嬢様が!御嬢様に愛されるのが!!」
リーダ「愛されて、愛して、それでなおその愛情を失うのが恐ろしいのでしょう!?」
リーダ「そんなにまた捨てられるのが恐ろしいのですか!?」

係長さん「でも、力がないなら補えばいい。力なんて一番補うのが簡単なモノなんですから。私達がいくらでも後押しいたします」
係長さん「滝沢様は補えないものをお持ちです。だからこそみやび御嬢様やリーダ様がお選びになった。私達はそんな皆様を信じます」

みやび「誓おう。お前が呼びかける愛しきこの名みやびにかけて。あたしは、お前をいつまでも愛している」
みやび「頭の中の妙な理屈や義務感は捨てろ。つかさ、お前の心と身体はどうしたいと言っているんだ?」
Epilogue「そして、汝等此処より入りたる者」
美綺「そうそう。ダンナと若奥様と、そのワガママ娘の3人家族って風にしか見えないんだよね、実際」
みやび「どうしてみんなあたしが司の恋人かもって疑ってくれないんだっ!!」
みやび「キスしろぉぉぉ!愛をささやけぇぇぇッ!!みやびちゃんに愛のすべてを捧げるってみんなにゆえーーっ!!」
この凰華女学院分校が『風祭の玉石』と言われるようになるのはもっとずっと先の事だ。
まだまだ長い道のりが僕らの前に待ち受けている。
それは平坦ではない、困難な道のりだ。
だけど僕らは進むだろう。
力がないことも、生まれた境遇も、関係ないのだと知っているから。
これは僕らが大事な事に気付いたというだけの、ごくごく当たり前の物語だ。

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